新年あけましておめでとうございます。
新年というだけで何か心が新たまるような気がいたします。
一年の計は元旦にありといいますように、一年の計画を立てたり、何か目標をもってスタートするにはとてもよい節目です。
新年の初詣でも、それぞれに願いをもって祈りを込めて手を合わせられたことと思います。
受験に合格しますように、健康で過ごせますように、楽しく毎日を過ごせますように・・・。
人によって願いは様々だとおもいますが、その願いを突き詰めていくと、「幸せ」という言葉に集約されるのではないでしょうか?
「幸せになれますように」と。
誰の幸せか?もちろんそれは「自分」の幸せということでしょう。
私たちが自分の幸せを求める前から、私たちの幸せをずっと願ってくださっている方がおられるということを忘れてはいけません。それは阿弥陀様です。
いつもいつも大きな慈悲の心でお護りくださっているのです。
浄土宗では令和6年に開宗850年を迎えるにあたり、「お念佛からはじまる幸せ」というキャッチコピーを掲げ事業が進められています。
欲求が満たされることも「幸せ」の一面ですが、ただ単に目の前の「幸せ」ばかりを追求するのではなく、本当の「幸せ」とは何か今一度見つめなおしましょうということです。
仏教では「仏法僧の三宝」の「明るく、正しく、なかよく」生きる生活の中に、「幸せ」の本質があると考えます。
「お念佛からはじまる幸せ」とは、お念仏を称えることにより、自分自身が生かされていることに気づかされる。
そして、お念仏を称えることが阿弥陀さまに見守られ、救われていく安心につながり、お念仏の信仰を深めていくことです。
南無阿弥陀仏の生活は「明るく、正しく、なかよく」→「感謝・反省・思いやり」の心が自然とはぐくまれていきます。
大切な節目であるこの一年の始まりに、良い願いをもって、良いスタートを切りましょう。
南無阿弥陀仏を忘れずに。