1月は往ぬる2月は逃げる3月は去ると言いますように、昔からこの時期は行事などが多く月日の過ぎ去るのが早いと言われています。
しかしながら今年は静かなお正月となり、行事なども中止や延期が多く、いつもよりも長く感じた方もおられるのではないでしょうか。
不要不急の外出自粛生活で人と会う機会も減り、取り残されているような、時間が止まっているような感じもしますが、季節はいつも通り巡ってまいります。
外に出てよくみると梅の花が少しずつ咲き始めています。
枯れ木のように見える桜も寒さにじっと耐えながら、つぼみを膨らませ力を蓄えています。
「冬来りなば 春遠からじ」
厳しい冬がやって来たならば、次にはあたたかな春がついそこまで来ている。
辛い時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来るという意味です。
今私たちは、桜の木のようにじっと耐えている時期ではないでしょうか?
しかし、いつまでもこの状態が続くわけではありません。
必ずこの寒い辛い時期を乗り越えれば、また私たちにとっての暖かな春が訪れてくれます。
植物が寒い冬を乗り越え一生懸命花を咲かせるからこそ力強い美しさを感じるように、私たち人間も辛い、苦しい時期を乗り越えるからこそ、また深みもでてくるのです。
この大変な時期が過ぎ去った後に、この時期が良い経験となり、皆それぞれに力強いきれいな花を咲かせることができますよう、前を向いて今できることを一歩一歩励んでまいりましょう。
羽ばたく備え 怠りなく
手洗い うがい 南無阿弥陀仏
合掌